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クリニック経営ブログ

このクリニックは本当に人を増やすべきなのか?

クリニック、診療所の経営コンサルティングを実施しています、
内科 眼科 耳鼻科 歯科クリニックの経営コンサルタント 根本和馬です。
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「うちの医院は、本当にやる事が多くて、満足にお昼休みも
休めないし、診療が終わった後も片付け以外に色々あるから、
とても大変です…。人を増やして下さい!」
コンサルティングの個人面談でも、このような言葉は、たまに耳にします。
このブログをお読みの院長先生も、スタッフの方に言われたご経験が
あるかも知れません。
では、このスタッフの声に対して、すぐに院長が増員するかと言うと、
多くの場合はそうならず、
「なにぃ!?昔はもっと少ない人数で、より多くの患者を診てたんだ!
オレの目から見ると、診療後もペチャクチャ喋りながら片づけたりしているのを
見ると”スタッフは早く帰りたくないのかな?”と思うくらいだ!
そんな中で、人を増やすなんて、とてもじゃないが考えられん!
そもそもスタッフが1名増えると、一体いくらかかるのか
分かっているのかっ!?
そんなに人を増やして欲しいなら、経費を抑える努力をもっとしろよ!
機械は雑に使ってすぐ壊すわ、材料もムダ遣いするわ・・・」
と、なる場合が多々あります。
実は院長もスタッフも、決して間違っている事を言っている訳では
ありません。それぞれの立場に立てば、どちらの言い分も正しいのです。
まさに「見方が変われば、味方が変わる」です。
以前もブログで書きましたが、お互いがそれぞれの立場に立って考え、
ディスカッションを重ねるという事でしか、このような問題はいつまでも
起こり続けます。
このような問題が起こった時、スタッフは「人を増やして!」
という前に、
・もっとスピーディーに業務が出来ないのか?
・人を増やすという事は、どれだけの費用がかかるのか?それに伴い、
どれだけの売上が必要なのか?
これらを深く考える事が必要です。
そして院長は「なにぃ!?」となる前に、
・どのような視点で見て「もっと早く出来るだろう」と思っているのかを
スタッフに明確に伝える。
・「昔よりも業務が増えたり、複雑になっている事は無いのだろうか?」と
考える。
このように、よりスタッフ側の立場に立ってみては如何でしょうか?
そうなる事で、
スタッフ:)「院長先生!このように工夫したら、業務が短縮出来ました!」
院長:)「おー!頑張ってくれてありがとう。みんなみたいな素晴らしい人材は
長く働いて欲しいから、業務に負担がかかり過ぎないようにしないとね」
このようにお互いを労うクリニックへと、
より近付いていくのではないでしょうか。
「相手の立場に立って物事を考える」
簡単な事のようで、実はもの凄く難しい事なのかも知れません。
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