紳竜の研究 [DVD]
既に芸能界を引退してしまいましたが、このDVDに収録されている島田紳助氏がNSC(吉本総合芸能学院)の生徒に向けた講演は、かなり良い内容です。私もこれまで幾度となく繰り返し観ています。
島田氏の講演を聴いていると、成功するための哲学は業種や業界を問わないという事がよく分かります。
「成功している人の要素を徹底的に分析する」「どうすれば成功するかを徹底的に考える」「自分の強みを冷静に分析し、他者に勝てる要素を伸ばす」など、多くの成功哲学書に書かれている内容を、自身の実体験で語られているのでストレートにメッセージが響いてきます。
これからの社会は企業名や社長の名前で仕事が獲得出来る時代ではなく、個人がブランド化し、自らの力で仕事を獲得していく流れになると私は思っています。
そういう意味で、経営者だけでなく、全てのビジネスパーソンのブランディングのためのテキストとして、このDVD(過去の漫才部分は該当しませんが)は相応しいと思います。
勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論
日本マクドナルドを7年連続既存店売上高マイナスという状態から、就任以降、7年連続プラスという正に「V字回復」に導いた原田氏。その原田氏が業績回復のために、まず着手したのが「基本に立ち返る」という事でした。その基本とは
・マクドナルドは何のために存在しているのか?
・マクドナルドのあり方とは何か?
・マクドナルド「らしさ」とは何か?
という事を見直し、その基本を徹底的に突き詰めていく事です。
コンサルティングやセミナーで「仕事のやり方」よりも、まず「仕事のあり方」が大切であると、常々伝えてきましたが、それはクリニックや診療所などの医療機関に限らず、マクドナルドなどの飲食業界はもちろん、あらゆる全ての業種において、言える事だと確信しています。
その「あり方」が土台となって、「やり方」を考え、実践していく事で、業績回復(向上)や、スタッフの離職率の低下やモチベーションアップに繋がっていくのです。
強く生きたいと願う君へ
ベストセラー「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズの著者である坂本光司先生の著作です。
日本理化学工業や伊那食品工業のエピソードが何度となく書かれており、「日本でいちばん...」と重複する内容が多いと感じますが、その中で坂本先生ご自身の体験談も多く綴られているのが、この本で感じる新たな切り口です。
私もクライアントには、日々のコンサルティングの中で「大切な人を守れるようになるために、まず自分自身が仕事を通して力をつける事が大切なのだ」という事を幾度となく伝えていますが、この本にも同じような事が書かれていて、私自身が「お客様にお伝えしている事は、決して間違っていないんだ」と、再確認出来ると共に、勇気を貰えるメッセージが随所に散りばめられています。
坂本先生は「まず社員を大切に」と、これまでの書籍で書かれていますが、私は、現在は「メンバー」と「お客様」を比較して「メンバーの方が大切」とまで、言えないのが正直なところです。お客様も同じ位大切です。
しかし大切なのは順位がどうなのかではなく、メンバーに対してもお客様に対しても、真剣に、誠実に向き合っているのかという事だと思います。その姿勢があれば、順位については二の次、三の次なのではないでしょうか。
これからもコンサルタントとして、真剣にお客様に向き合い、経営者として、誠実にメンバーに向き合っていきたいと、この本を読んで強く思いました。
人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
幻冬舎の見城社長とサイバーエージェントの藤田社長の共著「憂鬱でなければ、仕事じゃない」の続編です。
前作は、よりビジネス論が多かったのに対し、今作は更に視野が拡がり「人生とは?」という人生論が多かったように思います。そういう意味では、経営者になりたての私としては、前作の方が刺激的で好きでした。
しかし今作も「考えに、考えて、考え抜け」「死ぬ瞬間にしか結果はない」という数々の熱いメッセージに対し、見城社長と藤田社長が、それぞれのエピソードを交えて伝えてくれる構成は、私に大きな学びと気付きを与えてくれました。
両氏に共通していると感じたのは、仕事が好きで好きでたまらないという点です。見城社長は「日曜日が嫌い」、藤田社長は「仕事以上にハマる趣味を作らない」と書いている事からも、その事がヒシヒシと伝わってきますし、経営者たる者はそうでなければならないと、改めて身が引き締まりました。
日本一社員がしあわせな会社のヘンな"きまり"
休日数日本一、報連相禁止、70歳定年、全員参加の5年に一度の海外旅行など、次々と「常識」を打ち破ってきた未来工業の創業者の著書です。
医療は保険点数が定まっているために、自由な営業(語弊はありますが)が出来ない事から、未来工業のやり方を、そのままモデリングするのは難しいです。
ですが、創業者である山田氏の考え方で非常に共感出来るのは「やってないうちから、先入観で物事を決めるな。何事もまずやってみる。そしてうまくいったものは継続する。うまくいかなければ、すぐやめる」という姿勢です。この姿勢は、業界に問わず、成長する上で不可欠ではないでしょうか。
前述したように、未来工業の取組みのいくつかは、一クリニック、一診療所では実施出来ないものも確かにあります。ですが、山田氏の経営に対する思いや主張は、経営者として学ぶ価値があります。
一生ものの仕事の習慣
船井総合研究所の会長を務める小山政彦氏が「仕事で成果を出す基礎基本」を存分に伝える良書です。特に新人スタッフにオススメの一冊です。
見開き1ページで1つの内容が書かれていますので、本を読み慣れていない人にも読みやすいです。私の眼科のクライアント様では、朝礼時に1つの内容について読み合わせている医院様もいらっしゃいます。
仕事で成果を出すためには「仕事へのあり方」「仕事に対する心構え」が大切なのだという事を再認識させてくれます。
憂鬱でなければ、仕事じゃない
幻冬舎の社長である見城社長と、サイバーエージェントの藤田社長による共著です。
藤田社長の「渋谷ではたらく社長の告白」はハードカバーでも数回、文庫でも数回再読した位、とても刺激を受けた本という事もあり、ほぼ藤田社長のメッセージ目当てで購入、読み始めた本ですが、見城社長の藤田社長に勝るとも劣らない情熱的なメッセージが衝撃的な一冊でした。
「楽して成功する方法」「週末に起業して〇円儲かる」的なメッセージが多く拡がる現代において、徹底的にストイックに仕事に打ち込む事こそが、長期的に最も成長に繋がるという事を、見城社長のエピソードを織り交ぜながら、ビシビシと伝えてくれます。
ちなみに私が見城社長のメッセージで最も響いたのは「圧倒的努力とは、とても単純である。人が寝ている時に寝ないってこと。人が休んでいる時に休まないってこと。そして、どこから手を付けていいかわからない膨大なものに、手を付け、最後までやり通すことだ」というメッセージです。
「最近仕事のモチベーションが下がってきたなぁ」と思う方には、背筋の伸びる一冊です。
一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える
コンサルティングを受けられている先生、スタッフやセミナーにご参加されているゲストの皆様に、かなり最初のうちに
「私のコンサルティングを受けられたからと言って、全てのクリニックや診療所が成功する訳ではありません」
「私のセミナーを聴かれたからと言って、全ての方々が成長する訳ではありません」
このようにお伝えしています。
しかしコンサルティングをご提供するのも、セミナー講師を務めるのも、根本和馬という人物である事に変わりなく、そこでご提案する内容や発信されるメッセージに、大きな違いはありません。
同じコンサルタントが、同じ内容、同じメッセージを発信しているにも関わらず、違う結果が出るのは何故かと考えると、それは「コンサルを受ける方、セミナーを聴く方の考え方の違い」だと思っています。
そしてこの「考え方の重要性」について語られているのが本書です。
ちなみにこの本の原著のタイトルは「Unlimited Power」と言いますが、弊社の名前が入っていて、とても親近感を覚えます。
私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日
2011年3月30日付で東京地裁に民事再生開始手続きを行った、ワイキューブの元・代表である安田佳生氏の著作です。
本書を読み、客観的にワイキューブが負債総額40億円を抱えるまでに至ったのかを考えた時に「キャッシュフロー経営を意識出来なかった事」「会社の方向性を明確に打ち出す事が出来なかった事」「社員の喜びを"過度な設備や十二分過ぎる程の環境"と誤って判断した事」など、分析する事は出来ますが、いざ自分が必ずしも同じ轍を踏まないかと言えるかというと、必ずしもそう言い切れないのが「経営」というものの恐さであると、私も会社経営をしていて思います。
成功した人の成功哲学を学ぶ事が、読書の醍醐味のひとつでありますが、同時に「失敗した人の経験談を学ぶ事で、事前にリスクを回避する」という事もまた、読書の醍醐味のひとつであると、私は考えています。そういう意味で、本書は失敗を客観視出来る教科書のひとつだと思います。
希望-渡邉美樹の日本復興プラン
ワタミグループ総帥が「今、日本はどうあるべきか?」という事について熱く書かれた一冊です。ちなみに渡邉美樹会長は、私が尊敬する経営者のおひとりです。
現在の1000兆円にも上る借金を抱えた日本が再生するために必要なこと、それは「経営力」だと私は思っています。
経営が順調な企業は、その後繁栄していくのと同じで、国も経営が順調であれば、その後の繁栄は期待出来ます。
しかし今の日本のGDPは伸びるどころか停滞していますし、2006年頃から下降線を辿っています。そしてGDPと反比例するように借金はどんどん増えていっているのです。
言わば「収入は停滞または下降している中で、借金額はどんどん増えていっている医院」という事です。このような医院は、いずれ規模縮小や閉院という末路を辿ります。それはもちろん日本という国単位でも同じではないでしょうか。
そんな先送りに出来ない今の日本をどう変えていく事が大切かが「経営力の重要性」と共に、至る所に渡邉節がさく裂し、読んでいて清々しい気持になります。
クライアントのスタッフにも折に触れ伝えている事ですが、ひとりひとりが当事者意識を持ち「どうすれば日本がよくなるのか?」を真剣に考えなければならない時期に来ているのだと思います。
2022―これから10年、活躍できる人の条件
長引く経済停滞、歯止めのきかない人口減少、少子化と高齢化、東日本大震災などの天災など、日本を取り巻く状況は決して先行き明るいものではありません。
その現状の中、これからの10年間で私達は何を考え、何を行動していったら良いのかを示した指南書が本書です。
この本に書かれている事が、今後10年間の中で実現するかどうかが最も大事なのではなく、私がこの本から受け取った最大のメッセージは「変化を恐れない」という事です。
多くの人は変化を嫌います。コンサルティングの中で、院長やスタッフに対し「今後はこういう事をやっていきましょう!」という私の提案に対して、目をキラキラと輝かしている人など、ほぼ皆無であり、殆どの人の目や顔から「何だか面倒だ」「そんな事やって意味があるのか」「また仕事が増えた」というメッセージが少なからず伝わります。
そういう感情はあるものの「ま、とりあえずやってみますか!」と行動出来る院長、スタッフが成長(成功)していきます。
それはつまり「変化を恐れず行動出来る人が成長する」という事です。
ちなみに私はこの本を読み、英語の重要性を再認識し、先日一から勉強をし直しています。大学受験勉強のために購入した「ゴロで憶える英単語」的な本を購入し、すき間時間を見つけては単語を勉強したり、CDを聴いています。
さて、私の英語力は今後どうなる事やらという感じですが、継続して勉強していきたいと思います。
仕事で人は成長する
この本は折に触れ再読しています。これまで3~4回は読んでいると思います。それだけ良い本です。
ここに書かれている内容は、仕事で成長する上で当たり前のことばかりです。しかし私も含めて、当たり前の事が当たり前に出来ているのかと言うと「疲れているし」「そこまでやる必要は無いかな」「まぁ今度で良いかな」などの甘えや油断によって実行レベルが下がっているのではないでしょうか。
コンサルティングやセミナーで幾度となく伝えてきたことですが、仕事で成果が出る人と出ない人の違いは「仕事に対する考え方の違い」だと私は思っています。
そういう意味ではこの本に書かれている内容を心から受け止め、日々実践出来たとしたら、成長間違いなしの太鼓判を押せます。
このような本こそ、より多くの社会人が読んでいく事を願っています。
ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか
『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』など大ヒット作品を次々と世に生み出してきたピクサー。
この本にも書かれていますが、数多くの作品からいくつかの作品がヒットするという事はあっても、ピクサー作品のように発表する作品全てが、しかもアニメというジャンルにおいて、興行収入を塗りかえたり、全米ランキングで1位を獲得するというのは、かなり珍しい事のようです。
数あるアニメーション会社や作品と、ピクサーの違いは何かという事がこの本から垣間見えます。
著者でもあり、ピクサーを経営するエド・キャットマルはこの著作の中で「アニメーション会社において、アイデアと人材とどちらが大切かと言うと、それは遥かに人材の方が大切である」と『トイ・ストーリー2』のエピソードを交えて語っています。
つまり良いアイデアがあっても、それを実践に移す人材によってそのアイデアの形は大きく変わってくるという事です。
それはクリニック経営においても同様の事が言えます。
全てのクリニックが同じノウハウ、ツールを用いたとしても、違う結果が出るのは、立地などの経営環境も一因ですが、一番の要因は、それを院長、スタッフがどのような心構えで実践していくかという事です。
それが実現するためにも「当院の理念」「当院で働くスタッフのあるべき姿」などを明確にする事の重要性が、この本から学ぶ事が出来ます。
野村再生工場
監督に就任したチームを次々と優勝やAクラス(上位3位以内)に導いてきた名将の一冊です。
野村監督の素晴らしい点は「カーブの投げ方」「スライダーの打ち方」などの技術的な点だけでなく、「何のために野球をやっているのか?」「野球を通して自分はどのような人間になりたいのか?」という、野球に対しての考え方についても重要視するという点です。
これは新人スタッフに対して「器具の滅菌の仕方」「お会計のやり方」「検査の仕方」などの「やり方」ばかりを重要視し、前述したような「何のために仕事をしているのか?」などの「あり方」を重要視していないクリニックにおいても通ずる話だと思います。
この本に限りませんが「人間的成長なくして、技術的成長なし」などの名言が多いことも、野村監督の著作の魅力だと思います。
技術だけではなく、考え方を高める事によって、医療従事者、社会人、人間として再生(成長)出来るのだという事を再認識させてくれる一冊です。
下町ロケット(DVD)
直木賞作品でもある池井戸潤(著)『下町ロケット』をドラマ化したものです。
町工場で作られた製品がロケットの部品として使われる中での人間模様を描いた感動作です。
映画でもドラマでも、原作を読んだ上で観ると「原作と全然違うな」と感じる事は決して少なくありませんが、このドラマは、全く原作通りという訳ではありませんが、原作の良さを大切にて作っているというのは、とても伝わってきました。
チーム力強化のために、スタッフ全員で観るというのがオススメですが、全5話で約5時間程度の作品ですので、例えば院内旅行のプログラムのひとつとして一気に観るなどの形が良いかなと思います。
原作もそうですが、改めて「何のために仕事はやるのか?」という事を考えさせられる作品です。
何となく仕事へのモチベーションが上がらない時や、仕事への情熱を思い返したい時に、特にオススメの作品です。
日本でいちばん大切にしたい会社3
累計55万部を突破した「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズのパート3です。今回も感動的な内容です。
「顧客と従業員の幸せを真剣に追求している会社こそ、素晴らしい会社なのだ」と言葉にしてしまえば、簡単に出来る事ですが、それが行動に表れている会社が、どれ位あるのかというと、殆ど無いというのが現状ではないかと思います。だからこそ、多くの企業は経営に苦しんでいるのではないでしょうか。
特にクリニックの経営者である院長先生ほど、このシリーズを背筋を伸ばして読み「この本に取り上げられている会社のように自分のクリニックがなるために、自分に何が必要なのだろうか?」という事を懸命に考えて頂きたいと思います。
「トップの背中を見て、スタッフは育つ」という事を再認識させてくれる素晴らしい一冊です。
具体的なテクニックの話としては、長野県長野市にある「中央タクシー」は、ある時期から中途採用ではなく、新卒採用を重要視するという採用システムを見直したというエピソードが書かれていましたが、それはクリニックにおいても同じ事が言えます。
私のクライアントでも、採用システムを見直した事で、その後、良い人財が入社し、成長し、医院全体が活気づいたという好循環を描くクリニックは決して少なくないです。
何でもわかりやすくする技術、伝える技術
院長とスタッフ間の信頼関係が構築されていない要因のひとつとして、コミュニケーション不足があります。これは一概にどちらが悪いという事ではなく、どちらにも「上手く伝えられてない」「上手く聞き取れていない」という原因があります。
「コミュニケーションスキル」と言うのは、ともすれば「生まれ持ったもの」「元々の性格によって左右される」と思われがちですが、私もセミナー講師などを通して実感しますが、このようなコミュニケーションスキルは、トレーニングによって随分と向上します。そのトレーニングの手段が、この本のようなコミュニケーションや伝達力の向上に関する本を読む事であったり、セミナーに参加したりなどであったりする訳です。
この本は伝達力の向上に対して、まさにタイトル通り、分かりやすく書かれています。
「分かりにくい文章と言うのは、読点(、)が多く、句点(。)が少ない」など、正にその通りと膝を叩いたり、目から鱗の内容が満載です。
特にこのような具体的なスキルに関する本は、単なる読み物として終えるのではなく、書かれている事を実践して初めて生きてくる本ですので、最初は試行錯誤になると思いますが、ぜひ日々の仕事の場で実践してみて欲しいと思います。
コーチング―言葉と信念の魔術
『采配』があまりに良かったので、読んでみた一冊です。初版が2001年ですから10年前の本という事になりますが、今読んでも色褪せぬ素晴らしい一冊です。
落合監督はコーチングを「見ているだけ」と定義していますが、これはかなり高いレベルまで人や物事を観察していないと、この領域に辿り着けないと思います。このメッセージをそのまま真に受けて「そうか。コーチングとは"見ているだけである"から、そのままで良いのか」と解釈してしまっては、この本から得られるものも少なくなってしまいますので注意が必要です。
落合監督が「見ているだけで良い」と書いているのは、選手自身が自主的に「どうすればもっと打てるようになるか教えて下さい」と聞きに来る段階でないと、指導者からあれこれ伝えても、そのメッセージが薄れてしまうからという意味ですが、これは換言すれば、選手からアドバイスを求められてきた時には、適切なメッセージを伝える必要があるという事であり、そのためには、常に選手の観察が欠かせないという事でもあるのです。
そしてそれは何も野球に限らず、クリニックや診療所でも同じ事が言えるのではないでしょうか。教え方のスタンスはともかくとして、スタッフからアドバイスを求められた時、そのスタッフに合った適切なアドバイスが出来る院長であるためにも、この本はとても参考になりますので、ぜひご一読下さい。
采配
スポーツの世界では「名選手、必ずしも名監督にあらず」という言葉がありますが、この著者である落合氏には当てはまらない言葉です。選手時代には「三冠王を三回」という偉業を達成し、監督時代には就任期間である8年間のシーズンにおいて、全てがAクラス入りという素晴らしい結果を残しています。
そんな「名選手であり名監督」の落合氏の著作は「リーダー必読の書」と言っても過言ではない程、素晴らしい内容です。クリニック、診療所の経営者である院長にとっても、非常に学びになる内容です。
落合氏の素晴らしい点のひとつは「監督の役目は〇〇である」「〇〇の時に選手を叱る」「〇〇の時に選手をレギュラーから外す」「選手を指導するのは〇〇な時」「コーチに対しては〇〇のように接する」などの軸が明確になっていて、それがブレないという点です。だからこそ選手から絶大な支持を受け、チームが一丸となり、その結果が「8年連続Aクラス入り」という常勝軍団を生み出した最大の理由ではないかと私は思っています。
これまで多くのスタッフから「院長が私達に言っている事と自分がやっている事が違うので信用出来ません」「昨日と同じ事をしているのに、機嫌が悪いのか、今日は怒るんです」という声を聞いてきましたが、このようにしっかり自身の思いを伝えられなかったり、仕事やスタッフに対しての軸がブレてしまう院長はスタッフから信頼される事はありません。
ぜひこの本から「軸を持つことの重要性」を読み取って欲しいと思います。「2011年、超オススメの一冊」です。
藤田晋の成長論
仕事で成長するために不可欠な考え方や行動を、藤田社長の実体験を交えながら書かれている本です。「渋谷ではたらく社長の告白」以来、すっかりファンになってしまい、藤田社長の著作は全て読んでいます。今回も熱くなる一冊です。
藤田社長自身がサラリーマン時代にトップセールスを記録するなど、大きな成果を出し、その後起業というキャリアを積んでいますので、その際に役になった行動や考え方などが、特に今回の著作では多く書かれていた印象を受けるという意味でも、特に現在開業を考えている勤務医の先生には、オススメと言えます。「現在の職場で認められていない人は、起業しても失敗する可能性が高い」など、クリニックや診療所に当てはめても、同じことが言える内容がたくさん書かれていて、私も思わず背筋が伸びました。
当時24歳という史上最年少で上場した後、直面する嫉妬や罠、油断や慢心など、藤田社長の経験談が赤裸々に語られていて、この点に関しても開業して成功した後に起こるであろう出来事に対して、しっかり構える事が出来るので、開業後経営が軌道に乗り出してきた院長にもぜひ読んで頂きたいです。
「経営者ほが率先して、常に上へ上へと向上心を持ち、その姿勢を見たスタッフが、後からついてくる」という事を再認識させてくれます。
風が強く吹いている
コンサルティングやセミナーなどで「リーダーのあり方として不可欠なのは、"他人に求めるものは、まず自分自身がしっかり出来ている"という事が大切ですよ」という話をよくします。
これまで多くの院長、リーダースタッフを見てきて、ダメなリーダー程、他人には厳しいことを求めるのに、いざ自分はと言うと、自分には甘くなってしまうという特徴がありました。
部下や後輩は、自分の想像以上にリーダー、先輩の立ち居振る舞いをよく見ているもので「この先生(先輩スタッフ)に言われたら、言う事を聞かない訳にはいかないよね」という印象を持たなければ、リーダーが求める事が行動に表れることは無いのです。
そのような観点で言うと、この「風が強く吹いている」の登場人物である陸上部の部長である清瀬灰二(ハイジ)の部員に対する立ち居振る舞いは院長、スタッフに限らず、全てのリーダーにお手本にして欲しい位に素晴らしいです。
灰二は「まず自分が背中を見せる」という事の他に、優しさと厳しさという観点からも、随所で素晴らしいリーダーシップを発揮しています。
ぜひ何度も繰り返し観る事で、灰二のリーダーとしてのあり方を深く学んでみて下さい!
チームの心を一つにする技術 "常勝リーダー"だけが知っている
「チーム医療」という言葉もある通り、クリニックは医師だけでなく看護師、看護助手、受付、その他専門職など、多くの職種が集まって診療をしています。よってチームワークを形成しようとする姿勢は、全てのクリニックおいて不可欠です。
この本の著者である村田氏は「タグラグビー」というスポーツを、研修などを通じて多くの人達に伝えている方ですが、先日私もタグラグビーを実際に経験して感じた事は「ありがとう」「ドンマイ」などの些細な声掛けが、チームの力に大きく影響を与えるのだという事です。
ラグビーの有名な言葉で「ONE FOR ALL、ALL FOR ONE」という言葉ありますが、正にクリニックでも同じ姿勢が求められていると感じます。これまで多くのクリニック、診療所を見てきて、チームワークがある医院ほど「自分が、自分が」ではなく、相手の事を思いやる事が出来ています。
この本の中にも「人は愛情と感謝を感じると、やる気があふれてくる生き物なのだ」という記載がありますが、正にその通りだと思います。特に医療機関のような、診療中の殆どが時間に追われ、緊張感が漂い、急患対応などで時間通りに仕事が終われないようなハードな業種であるからこそ、この「愛情と感謝」は重要な要素だと思います。
あなたはスタッフに愛情と感謝を伝えていますか?
27万人を研修したトップトレーナーの心に響く「話し方」
クリニック、診療所を経営する立場である院長に不可欠なスキル、それは「伝達力」です。院長に限らずチーフ、主任などのリーダー格となるスタッフにも同様の力が求められます。
何故なら、リーダーの伝え方によって、人が動くかどうかが決まるからです。特に現代は「上司の言う事は絶対」とか「仕事なんだから、つべこべ言わずに、言われたことをやれば良いんだ」的な考え方をしていると、決してスタッフがついてくる事はありません。
これまで多くの院長、チーフスタッフに伝達力の重要性を説明してきましたが、中には「私は元々口下手で...」「人前で話すのが苦手なんですよ」という事を言う方もいますが、伝達力は才能や育ちなどは一切関係なく、トレーニングを積んだのか、積んでいないのかに尽きると言えます。
事実私もこれまで数千人の人の前でセミナーや講演を実施してきましたが、それはあくまでコンサルタントとして活動を開始してからであり、前職の医療従事者である頃は「人前で話すなんて、とんでもない!」と恐怖を抱く位、人前で話すのはとても苦手でした。
ここに書かれている本の中から、まず自分が出来る事から実践し、改善を繰り返して行けたとしたら、着実に伝達力は向上していきます。
このホームページをご覧になる位、経営に対して意識の高い院長やリーダースタッフには、多くのスタッフの心を動かせる素晴らしいリーダーになって欲しいと願っています。
ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣
コンサルティングやセミナーでよく伝えるのですが、本来好きでクリニックや診療所に通う人はいません。多くの人は「行きたくないな」「痛い事をされたら嫌だな」「先生が怖かったらどうしよう」「スタッフの対応が悪かったら嫌だな」「早く帰りたい」という、マイナスの感情を抱えて来院するのです。
そのような人に対して「このクリニックならまた通いたいな」と思ってもらうためには、プラスの感情を引き起こす対応をしなければなりません。そういう意味では、医療も立派な「サービス」と言えます。
では「サービス」とは何なのかと考えた時に、本書のタイトルにもある「気づかい」や「気配り」という表現が最も適切なのではないかと私は思っています。
本書は三越と本場アメリカのディズニーで著者が「気づかい」について学んできた事が書かれています。
ぜひこのような「気づき系の本」はスタッフに勧めて頂きたいと思うのですが、まずは院長がこのような本を読み、日々の仕事で実践した上で勧める事が大切です。そうしないと「院長自身が出来ていないのに、私達には気遣いを押し付けるのか」と、逆にマイナスの感情が増幅する可能性がありますので注意が必要です。
「院長先生がお勧めされる本なんだから、たくさんの学びがあるんだろうな」と思われた上で、本書を勧めるのが大切です。
どんな危機にも打ち勝つ100年企業の法則
私のクライアントにはコンサルティング開始当初より「一時の繁栄ではなく、長期的に多くの人々から愛されるクリニックであって欲しい」と強く願っています。その思いが『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者である坂本光司先生をゲスト講師にお招きしてセミナーを開催したりなどの行動に繋がっています。
この書籍はこれまで多くの企業をコンサルティングしている著者が、タイトルにあるように100年以上続く企業と短期的な活動で終了する企業にある違いを分析しています。
この書籍の中で著者はしきりに「企業理念の重要性」を説いています。その考えには私も心から共感出来ます。
クライアントにはよくお伝えするのですが、クリニックで働くメンバーは、ひとつの船に乗っているようなものであり、船で例えると「船長」は「院長」、「船員」は「スタッフ」という事になります。
そこで「企業理念(医院理念)」と言うのは、船長である院長がスタッフに対して「この方向に向かって、当院は進んでいくぞ!」と指し示す道しるべのようなものなのです。
つまり医院理念が無い、或いは、スタッフに浸透していないようなクリニックは、道しるべが無いまま、船を漕いでいるようなものなのです。そのような船に乗っている船員のモチベーションは決して上がる事はありませんし、それはクリニックでも同様です。
ぜひこの書籍から「医院理念の重要性」を再確認して頂けたらと思っています。
ゼロから3年で100億円企業を作った男のガムシャラ仕事術
今後益々競合クリニックが増えていく中で、患者様から選ばれるクリニックであり続けるためには「他のクリニックと当院は何が違うのか?」という明確な「差別化」だと私は考えています。
その「差別化」を実現するために、クリニックをブランド化するのは必須です。
この本はクロックス日本法人を起ち上げ、たった3年で100億円企業にまで急成長させた著者が、ブランディングについて書いています。
私がこの本が素晴らしいと感じるのは、ブランディングが実現する上で最も大切なのは、安易なノウハウやツールではなく「何としてでも、この仕事を成し遂げるんだ!」という「強い情熱」の重要性を説いている点です。
コンサルティング、セミナー、DVD、書籍、ホームページなど、現代は世の中の至るところにノウハウやツールは溢れていますが、それを手にしている全ての人が成功、成長している訳ではありません。
全ての人が同じノウハウ、ツールが手に入るのに、出る結果が違うのは何故か。
私もこの本の著者と同じ意見で、成功や成長、結果を出すためには「情熱」や「気持ち」が最も重要だと思っています。
9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方
リピート率90%以上を誇るディズニーランド。経済停滞など、どのような外部要因があっても、これだけ高いリピート率を実現している企業は殆どありません。
では、ディズニーのように高いリピート率を実現している企業と、そうでない企業の違いは何なのでしょうか?
そのひとつが「スタッフ教育」である事に間違いないと私は思います。特にその中でも「仕事のやり方」ではなく"ディズニーで働く者として、どうあるべきか"という「仕事のあり方」を、入社当初から徹底的に教育しているという点がポイントなのです。
このあり方教育によって、アルバイトという立場であっても、ディズニーで働く事に誇りを持ち、そのキャスト(ディズニーで働く人達を"キャスト"と表現します)の創り上げるディズニーという世界観に多くの人が魅かれ、リピーターとなっていくのです。
この考え方はクリニック、診療所でも共通していますし、事実私のクライアント様では、院内旅行としてディズニーランドに行かれている医院も多数あります。
この本から、どうすればスタッフに医院理念などの考え方、あり方を教育する事が出来るのかを学んで頂きたいと思います。
どんな仕事も楽しくなる3つの物語
内科、眼科などの医科クリニック、歯科クリニックに限らず、私のクライアント様の多くは「3ヶ月に1冊、本を読んで読書感想文を書く」という取組みを実施しています。
読書感想文導入から1年間位は「各々が好きな本を読んで感想文を書く」という形ではなく「皆が同じ本を読む」という形を採用しています。何故なら同じ本を読んだ方が「あの本にこんな風に書いてあったよね」という話題(=共通言語)が増えるからです。
そこで考えなければならないのが、読書感想文導入当初はどのような本を読むのかという事ですが、多くのスタッフは本を読む習慣が無いため、いきなり難しい本を読むと「難しくて意味が分からない」「1ページ進むのに何日もかかる」という感情が増し、ますます読書の習慣が無くなってしまいますので注意が必要です。
そういう意味では、この本はページ数自体も少ないですし、内容も読みやすいですし、読書感想文を導入し始めた頃ほど、オススメの一冊です。
「どのような仕事にもやりがいがある」という事を再認識させてくれる一冊です。
スティーブ・ジョブズ 神の遺言
2011年10月5日、56歳の若さにしてこの世を去った「過去10年間で最も優秀な経営者」と言われるスティーブ・ジョブズについて、あらゆるエピソードを織り交ぜながら語られている著作です。
この本を読むと改めて「情熱」「信念」の大切さを理解出来ます。
ジョブズは21歳の時に創業したアップルを30歳で追放されます。
自分が起ち上げ、大切に育ててきた会社から追放されたら、普通は失意のどん底まで落ち、そこから這い上がるのはかなり難しいと思います。
しかしジョブズはアップルを追放された1年後、31歳の時にアニメーション会社の「ピクサー」を買収、その後40歳の時に「トイ・ストーリー」を大ヒットさせ、再び富豪となり、45歳で再びアップルのCEOに就任します。
自分の起ち上げた会社から追放されながらも、ジョブズが不死鳥の如くビジネスの世界に舞い戻り、アップルのCEOに就任出来たのは、とにかく「良いものを創りたい!」「自分の創った製品で、世の中を幸せにしたい!」という、強い情熱や信念があったからではないでしょうか。
胸が熱くなる一冊です!
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣
これまで多くの院長先生を見てきましたが、経済的に成功している先生が、必ずしも精神的な成功までも手にしているという訳ではありませんでした。
もちろん「欲しいものが買える」「人よりも裕福な生活が営める」というのは、成功のひとつの要素ではありますが、それだけが成功の全てという訳ではないのです。
私達は誰かと繋がっていく事によって、自分の存在価値や存在意義を見出していきます。その誰かとは家族や友人、共に仕事をするメンバーや、患者様という事です。
この本は経済的に成功するのはもちろん、上記のような人達を大切にしていく事の重要性を「17の秘訣」という形で随所に伝えてくれています。
「クリニック、診療所が医業収入的には成功を収めたけど、何となく幸福感を感じられない」という院長先生には、ぜひ読んで頂きたい一冊です。前述した大切な人達と、より深い信頼関係を築いていくヒントが得られると思います。
成功のコンセプト
現在では1兆円企業となっている楽天を創り上げた三木谷社長の著作です。
2010年には従業員数3,000人を超える大企業である楽天も創業当初は三木谷社長を含む5人で営業活動を行い、最初のうちはなかなか出店者が増えなかったあたりは、常日頃から私が考えている「大きな結果は、常に小さな結果の上に成り立っている」という事を表していると感じます。
三木谷社長の「一ツ橋大学卒」「ハーバード留学」「MBA取得」というプロフィールを見ると、如何にも理詰めで、論理的で、クレバーな人物像を想像しますが、前述した営業活動の場面では、熱心な営業マンを演じるために、営業対象店舗の見えないところで、腕立て伏せなどの筋トレで汗をかいたり、疲労している雰囲気を醸し出した上で、営業に臨んでいたという、地道な泥にまみれるような努力や考えの持ち主である事も伺え、更に興味が湧いてきます。
楽天の急成長の要因がインターネットバブルであった事は間違いないと思いますが、それだけが理由ではなく、トップである三木谷社長の「常に改善する」「顧客満足度を高める」「スピードが命」という考えがあったからこそであると痛感しますし、これは一般企業だけの話ではなく、クリニック、診療所経営においても通じる話だと思います。
行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術
これまで多くの内科、眼科の先生とお会いしてきましたが、お力のある先生ほど、スタッフ(特に新人)に対して「俺の頃は、もっと厳しく教育を受けた」「技術は盗むもんだ」「俺の考えを察しろ」「言われなくても出来るようになれ」という考えを持っています。
もちろんそれはそれで間違いではありませんが、やはり時代が変われば、家庭環境、教育方法も変わります。そしてそんな変化の中で、新たな人材は社会人になるのです。その中でこれまでの価値観を新人に強要してしまうと、長続きせずに退職してしまうケースが多いです。
「今どきの若者は・・・」と嘆きたくなる気持ちも分かりますし、私も新人スタッフに対して、そのように思った事も少なからずありますが、やはり先輩、教える側がまず価値観を変化させる事が大切なのだと、自戒を込めて日々反省しています。
では、どのように新人教育していけば良いのかというと、私も以前から勉強している「行動科学マネジメント」に、ひとつの解決方法があると思っています。
行動科学マネジメントで提唱しているのは「再現性の実現」です。ちなみに"再現性"とは耳慣れない言葉かも知れませんが「いつ、誰がやっても同じ結果が出る」というのが再現性です。
やはり内科、眼科クリニックは「女性職場」ですから、結婚、妊娠、出産、パートナーの転勤、親の介護などの理由で退職していく場合が多いです。
そのようにスタッフが入れ替わった後に「何かクリニックの雰囲気が変わりましたね」と多くの患者様からご指摘を受けるようだと、再現性が実現しているとは言えません。
ぜひこの本から「どうすればうちのクリニックが再現性が実現するのか?」という視点で読んで頂きたいと思います。
渋谷ではたらく社長の告白
若干26歳にてサイバーエージェントを東証マザーズに上場させた、藤田社長の自伝です。
私がこの本から強く感じるのは「起業家精神」と「仕事への情熱」です。
経営をしていれば、良い事も悪い事も必ず起こります。
そして、悪い事が起こった時ほど「自分は何のためにこの会社を設立したのか?」
「仕事を通して、どんな自分になりたいのか?」という本質が問われるのだと思います。
藤田社長も上司や仲間の裏切り、ITバブルの崩壊、買収の危機など、
あらゆるピンチに直面していきます。
それを藤田社長がどのように乗り越えたのか。
その姿勢は、診療所経営を営む院長にも通じるものがあると思います。
個人的にはサイバーエージェントをUSENに身売りする事を決意した際に、
当時代表を務めていた宇野康秀社長から言われた一言がシビれます。
この宇野社長とのエピソードも含め、情熱を持って仕事に取り組む人には、
協力者が増えていく事も教えてくれます。
Facebookをビジネスに使う本
日本におけるフェイスブックのユーザー数は300万人程度ですが、全世界で見るとユーザー数は5億人であり「中国・インド・フェイスブック」と言われる程、影響力を持つSNSとなっています。
この本は初心者向けというよりは「最低限の機能は習得しており、今後はフェイスブックページ(旧:ファンページ mixiのコミュニティのようなものです)などを使ってみたい」という方に、特にオススメの一冊です。
現時点ではフェイスブックの使用がそのまま増患や人材の採用など、診療所経営において顕著なメリットはありませんが、私はクライアント様にはフェイスブックのアカウントを取得される事を推奨しています。
何故ならば今後益々インターネット社会になっていく事は確実であり、インターネットの世界は特に変化が激しく、常に新しいサービスや機能が誕生しています。その変化に出来るだけ追随し、誕生したサービスや機能を使いこなす事によって、将来的には前述した増患や人材の採用などのメリットを享受出来る可能性があるからです。
もっと原始的な言い方をすれば「新しいものに対して貪欲な経営者ほど、成果が出やすいから」です。それはつまり変化に柔軟であるという事だからです。
激変する時代の中で、その流れは医療業界にも確実に訪れており、その都度変化が求められてきます。その変化に柔軟に対応出来る院長ほど、今後、診療所経営が成功していくと私は思っています。
ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
累計50万部以上の大ベストセラー『日本でいちばんたいせつにしたい会社』の著者である坂本光司先生の著作です。
坂本先生が素晴らしいのは、著作で取り上げる企業は業績だけでなく、スタッフの離職率や企業の風評も考慮されているという点です。
これはクリニック、診療所経営でも全く同じ事が言えて、患者数、業績が多ければ、それで凄い医院と位置付けられるのかというと、決してそんな事は無く、患者数は少なくても、業績は高くなくても、院長とスタッフが思いをひとつにし、チーム一丸となって、患者様により良い医療を提供し、その仕事の喜びが、スタッフ満足度に繋がり、離職率の低下を実現しているという事も、大切な要因なのです。
「お役立ち経営は滅びない」「どこまでも人にやさしい経営、愛に満ちた経営、これこそが本当に正しい経営」「人のやさしさは、流してきた涙の量に比例する」など、素晴らしい文章が随所に書かれていて、経営者としての姿勢を正してくれる一冊です。
コーチ・カーター
1999年にアメリカで実際に起こった話を基に映画化された作品です。この映画の題材はバスケットボールチームの立て直しですが、チーム立て直しのプロセスという意味では、クリニック、診療所でも十分通ずるところがあります。
リッチモンド高校を立て直すために、バスケットボールチームのコーチとして招かれたカーターが実施したこと、それは「情熱を選手に伝える」「チームの規律を徹底的に守らせる」という事です。その中ではチームから脱落していく者、不平不満を言う者が続出していきますが、カーターの「強いチームを作るために、絶対に軸はプレない」という信念が、次第に選手達に拡がっていき、強いチームへと生まれ変わります。
もちろんクリニック、診療所は女性職場ですから、全く同じ取り組み方は出来ませんが、それでも「情熱を選手に伝える」「チームの規律を徹底的に守らせる」という事は、強いクリニック、診療所を創っていく上では、不可欠ではないかと私は思います。
ぜひこのDVDを観ながら「自分のクリニックをどうしていきたいのか?」「そのためにスタッフにどのような事を実施してもらう必要があるのか?」「そのために自分は何をどのように伝えていけば良いのか?」という事を真剣に考えて欲しいと思います。
究極のセールスレター シンプルだけど、一生役に立つ!お客様の心をわしづかみにするためのバイブル
クリニック、診療所の院長には「医師」という立場の他に、「経営者」という立場も兼ねています。そして今後の経営者に必須のスキル、それが「文章力」「伝達力」です。
文章にも基礎・基本があります。この本においては、人に、ある商品を紹介する上で、どのような文章の構成で伝えていくと伝わりやすいのかという基礎・基本が書かれています。
仕事上、自身の製品だけでなく、クライアント様の診療メニューを患者様に伝える上で、私は何度もこの本を読み、スキルを習得し、日々の仕事に活用しています。
この本に書かれている本質は「顧客の気持ちを徹底的に理解せよ」という事だと、私は思っています。しかし多くのビジネスマンは「この商品は良いですよ!」と販売側の視点に立っているから売れないのです。
目を閉じ、顧客と一体化するかのように、顧客の悩み、怒り、苦しみ、喜び、願望を理解しようとし、それに加えて本書で学べる基礎・基本を文章に表現出来た時、初めて人に物が売れるのだという事なのだと思います。
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則
ipod、iPhone、iPadなど、革新的な製品を次々と世に生み出していったアップルCEO スティーブジョブズ。私はジョブズの最大の能力は「情熱」だと思っています。
「絶対に良い製品をこの世に生み出すぞ!」「もっと便利な世の中にしてみせる!」「より人々に生活が豊かになるためにはどうしたら良いのだろうか?」という事を、24時間365日考え、思いついたアイディアを次々と驚異的なスピードに行動に移すからこそ、業界地図を塗り替える製品を次々と生み出せたのだと思います。その根底にあるものは「情熱」だと思います。
そしてタイトルにもなっている「イノベーション」が実現する理由は、ジョブズ「現在の成功に驕る事なく、常に変化する姿勢がもたらしたのではないでしょうか。
この本からは「情熱」と「変化」の重要性が学べます。読んでいて胸が熱くなる一冊です。
即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
かつて「米国海軍のお荷物」と軽蔑されていたチームを、「最強のチーム」へと導いた元・艦長の書いたリーダーシップに関する一冊です。
チームをまとめるという事に、診療所も海軍も関係ありませんし、その手法は実はある業界でしか通用しないというものではなく、他の業界にも十分活用可能なのです。それはもちろんこの本に書かれている手法であっても例外ではなく、診療所経営に十分生かす事が出来ます。
私がこの本から強く感じたのは「リーダーは背中を見せよ」という事です。日々のコンサルティングやセミナーで「まずは院長、チーフなどのリーダースタッフが模範を示すべきだ」という事が、この本にも書かれています。
ちなみに私は院長、チーフに「部下に伝える事の3倍量を自分自身がやっていて、初めて部下に1伝わる位でいて下さい」と伝えています。例えば部下に「もっと笑顔で患者様に対応して」と伝えるからには、リーダーが3倍の笑顔で患者様に接する必要がありますし、新人に「もっと勉強して」と伝えるからには、リーダーが3倍の勉強をしている必要があります。
さて、あなたは部下に求める3倍量を、まずあなた自身が出来ていますか?
口コミ伝染病―お客がお客を連れてくる実践プログラム
初診の患者様の中には「ホームページを見た」「建物を見て」「家から近いから」という理由で来院する患者様がいらっしゃいますが、何と言っても「"このクリニックは良い"と人から聞いたので」という紹介の患者様を増やしていく事が大切です。
では紹介してくれる患者様というのは、特に何もしなくても増えていくのかというと、もちろん医療機関ですから、良質な医療を提供する事は前提の上で、それに加えて「紹介の患者様を増やす仕組み」を作る事が大切なのです。
この本は医療業界だけに向けて書かれた本ではありませんが、ぜひ「こんなの医療業界には向かない」ではなく「ここに書かれている内容を、うちの診療所にアレンジするとしたら、医療業界にアレンジするとしたら、どうすれば良いだろうか?」という視点で読まれると、更に多くの学び、気づきが得られます。
はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
開業医である院長には「医師」の他に「経営者」「管理者」という役割も担う必要があります。しかし多くの開業医は以前は「医師」の役割しか担っていなかったため、「経営者」「管理者」の重要性を認識しないまま、診療所経営を始めてしまうのが実情です。
優秀な人材を採用し、その人材を早期に育成し、診療所経営に巻き込んでいきたい院長に、特にオススメな一冊です。
やめないよ
現役最年長Jリーガー、キング・カズこと三浦知良選手の著作です。この本からは「情熱を持って仕事に打ち込む事の重要性」「良い事があっても、悪い事があっても、継続する事の大切さ」などが学べます。
この本にも書かれていますが、サッカー選手としての年齢と、ビジネスマンとしての年齢には2倍の差があるそうです。つまり20歳のサッカー選手と、40歳のビジネスマンが同じという事です。最もビジネスマンとして脂が乗っているのが40歳頃ですが、それはサッカー選手で言うと20歳という事なのです。これには驚きました。
そしてそう考えると40歳を超えてサッカー選手を続けているカズが如何に凄いのかが分かります。カズ選手も著作の中で「80歳のお爺さんがプレーしているようなものだ」と書いていました。
診療所経営に疲れてしまった時、自らに喝を入れるという意味でも、オススメの一冊です。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
ipod、iPhone、iPadと、ビッグヒット商品を次々に世に生み出した天才経営者のプレゼン力を詳細に分析した名著です。この本がわずか2000円未満で買えるのですから、本というのは実に素晴らしい成長ツールだと再認識させてくれます。
この本で学べる事は「天才だから自然とプレゼン力もある」という事ではなく、練習に練習を重ねる姿勢、スポットライトの位置や光度、そして商品に光が当たるタイミングなど、細かいところに配慮する姿勢が、素晴らしいプレゼンを生み出しているのだという事です。
プレゼン力向上のノウハウとしてだけでなく、起業家精神も向上する素晴らしい一冊です。
下町ロケット
2011年の直木賞受賞作品です。著者は『空飛ぶタイヤ』など企業小説でお馴染みの池井戸潤です。
この作品は『何のために仕事をするのか?』という事を再認識させてくれます。
主人公である下町工場の社長は、若手社員に対して
「俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。
一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。
夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。お前だって、ウチの会社でこうしてやろうとか、そんな夢、あったはずだ。それはどこ行っちまったんだ」
このように伝えます。
仕事はお金のためだけでなく、夢や目標を達成したり、自己実現を図るものなのだという事を、この作品は教えてくれます。
優しい会社
誰もが自分の価値観を通して相手を捉えますが、信頼関係を作る上で大切なのは「自分と相手は違うものなんだ」という事を認識し、相手を受け入れるという事です。
実際に業績という意味でも、院内活性化という意味でも、結果の出ているクリニック、診療所というのは、院長とスタッフが相互に理解し合っています。
「俺が、俺が」「私が、私が」ではなく、相手に焦点をあて「今、院長(スタッフ)はどんな気持ちなのか?」と相手の感情や、その先にある背景に目を向ける事を再認識させてくれる一冊です。
7つの習慣―成功には原則があった!
この本は分厚くて、所々分かりづらい表現もあり、決して読みやすい本ではありませんが、成功する上で不可欠な原理原則が書かれています。
ここに書かれている事の殆どが「知っている」ことではありますが、ではそれが「出来ている」というレベルかと言うと、私も含めてそうではない人が多いのではないでしょうか。
何度も再読する事で、新たな気づきが得られる一冊です。
「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!
競合クリニックが益々増えていく中で、経営者として大切な心構えは「初診患者を再診に繋げる仕組みを作る」という事です。初診を増やすという取組みも大切ですが、一度の来院で来なくなるような患者をたくさん増やすよりも、医院のコンセプトや診療方針に共感してくれた患者様が、再診に繋がるような医院にする事も大切です。
「初診患者を再診に繋げる仕組みを作る」。それを実現するためにはどうすれば良いのかという手法が数多く学べる一冊です。
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学
芸人としてだけでなく飲食店経営など、多彩な才能を発揮する島田紳助。なぜ彼がここまで成功出来るのかの一因が、この本を読む事で理解出来ます。
彼は常に相手の立場に立ち「お客さんはどんな事で笑うのか?」「ここに飲食のお店があったとしたら、そのお店を利用する人は、どんなニーズがあるのか?」などを、数字的根拠も含め、かなり細かく配慮した上で、行動に移しているのです。
「成功する人には、業種問わず共通点がある」という事を再認識させてくれる一冊です。
必ずや院長の内科、眼科経営にも役立てられると思います。
ハイパワー・マーケティング
卓越の戦略、アップセル(クロスセル)、ジョイントベンチャー、紹介システムなど、昨今使用されているマーケティング手法が網羅されている一冊。
成功する院長ほど、他業界の取り組みを自院に合った内容に置き換え、実践しています。繰り返し読む事で新たな気づきが得られる一冊ですので、一回読んで終わりではなく、何回も再読する事をオススメします。
人を育て、動かし、戦力にする実戦コーチング・マニュアル―すぐに使える260フレーズ!
これまでのコンサルティングを通して痛感しているのは、人は第三者から「あれやれ、これやれ」と言われた取組みほど実施しない、或いは、実施したとしてもパフォーマンスが低いという事です。
しかしだからと言って黙っているだけでは、それは単なる「放置」であり、スタッフの成長に繋がりません。
ではどうすれば良いのか?
それを解決するひとつの手段が「コーチング」です。前述した「あれやれ、これやれ」の教育方法が「ティーチング」、そして「成長するためにはどうしたら良いと思う?」「問題を改善するために必要な事はどんな事かな?」等と質問を投げかけ、その人自身で考えてもらう教育方法が「コーチング」です。
この本はセリフ集が付いていますので、どのように伝えて良いのかが分かりやすく紹介されています。
スタッフに対してだけでなく、患者様とのコミュニケーションにおいても有効ですので、ぜひ今からコーチングを学んでみては如何でしょうか。
日本でいちばん大切にしたい会社2
35万部を誇る大ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』の続編です。今回取り上げられている会社も、経営者はもちろん、スタッフも活き活きと働いている様子が伝わってきます。
前作も含めて、この本を読む上での最大のポイントは「こんな会社があるんだ。ふーん」「こういう会社になったら良いけど、うちでは無理だな」ではなく「どうすればうちの診療所が、この本で取り上げられているような職場になるのだろうか?そのために何を実践すれば良いのだろうか?」という観点で読むことです。
尚、この本に取り上げられている事がご縁となり、今年の9月23日(金・祝日)に開催される医経統合実践セミナーのゲスト講師に、医療法人鉄蕉会 亀田メディカルセンター 理事長 亀田隆明先生をお願いする事を決めたという意味でも、私にとって思い出深い一冊と言えます。
短期間で組織が変わる行動科学マネジメント
今後社会に出てくる人材ほど「空気を読め」「察しろ」「技術は見て盗むもんだ」「そんな事、言われなくても分かれよ」という価値観で教育してしまうと上手くいきません。「そんな事まで言う必要があるのか...」と、今後を憂う気持ちにはなりますが、やはり院長をはじめ先輩スタッフである指導者側の価値観が変わる事が、新人スタッフが定着するポイントであると思います。
「行動科学マネジメント」は、2009年に私が「何か良い教育方法は無いものか」と思案していた際に、たまたま手に取った一冊です。ページをめくる度に「目から鱗」だったのを今でもよく憶えています。
「性格」「精神」「根性」「気合」などの目に見えないものに焦点をあてるのではなく、目に見える「行動」にのみ焦点をあてる教育方法である「行動科学マネジメント」を活用する事で、新人スタッフがより短期に育つ事と思います。
アンガー・マネジメント―アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及!イライラ、ムカムカを一瞬で変える技術
怒りのコントロールは経営者の中でも、特に優先事項の高い取組みだと思います。何故ならこれまで1000人以上の診療所で働くスタッフと面談する中で「院長が怖い」というによってモチベーションが下がってきたスタッフを多く見てきたからです。
もちろん診療所において医師という立場は院長だけという事が多いですから、院長にかかる重圧はスタッフのそれと比べて、遥かに大きいものであるのは分かりますが、それでも診療所を経営する立場である以上、医師であると同時に、経営者でもあるのです。よって怒りのコントロールは経営者である院長の必須事項です。
具体的な手法が数多く紹介されていますので、ぜひこの書籍から怒りのコントロールを学んでみて下さい。
アリ地獄先生の「売らないのに売れる」秘密の授業
クリニックを経営する院長という立場には「医師」の他に「経営者」という立場もあります。そして私は「経営とは"マーケティング"と"マネジメント"である」と定義しています。
マーケティングとは「どうしたら来院数が増えるか?」「どうしたら新患数が増えるか?」「当院に合った患者様をどのように集めるか?」を考え、実践に移す事を指します。
マネジメントとは「どうしたら良い人材が採用出来るか?」「どうしたら入社した人材が一人前に育つか?」「どうしたらスタッフの離職率が下がるか?」」「どうしたらスタッフのモチベーションが上がるのか?」などを考え、実践する事です。
この書籍は、マーケティングを学んだ事の無い院長にはピッタリの一冊です。とても分かりやすくマーケティングが学べます。
日本でいちばん大切にしたい会社
「ES(従業員満足度)=CS(顧客満足度)」と言われていますが、この本を読む事で、改めて「スタッフの職場への愛着心が、業績を含む企業の発展と密接に関わりがある」という事に気付かされます。
あまりにこの本に感動した私は、著者である坂本光司先生にメールをして、直接お会いし、その結果、2010年9月23日に開催された「医経統合実践セミナー」でゲスト講師を引き受けて頂く事が出来ました。
私が医経統合というコンセプトを作る上でも、とても参考になった一冊です。


このメールマガジンではクリニック、診療所の院長先生、院長夫人、幹部スタッフが直面するスタッフ教育における問題に対して、クリニック経営コンサルタントの根本和馬が具体的な解決手法をお伝えします。
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