2013年4月 スタッフに読書の習慣を付けたい場合 - メールマガジン

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2013年4月 スタッフに読書の習慣を付けたい場合

「読書をしない人生は、不毛な人生」


このような言葉が存在する程、読書は成長する上で大切な習慣です。

これまで何百人という院長先生とお仕事をご一緒させて頂きましたが、高い業績や低い離職率を誇るクリニックを経営される先生程、ご熱心な読書家です。

このような先生は、読書から得られる気付きや学びが多いという事をよく分かっていますので、必然的にスタッフにも読書を推奨します。


しかしここで「本を読みなさい!」と単純にスタッフに伝えたところで行動に移す筈がありません。何故ならスタッフの殆どが、これまで読書の経験が無く、


「読書=自分は苦手」

「読書=1ページでも開くと、次第に眠くなってくる」

「読書=勉強と同じで嫌々やるもの」


などのように、読書に対してマイナスなイメージを抱いているからです。

百歩譲って、読書の習慣があるスタッフがいたとしても、小説などを定期的に読む位であって、本屋で「ビジネス・自己啓発」などのカテゴリーに分類されている本を読んでいるという事は皆無に等しいです。


では、このような状況下で如何にスタッフ間に読書の習慣を付けて貰えば良いのか、今回はそのステップをお伝えします。


1.読書の重要性を伝える


読書に限りませんが「なぜ、なんのために、この取り組みを実施するのか?」をしっかり伝える事が最も大切です。換言すれば、伝えられなければ行動に移る事は無いと思って下さい。

現実的な話をしてしまえば、スタッフの殆どは新しい取組みを導入する事など望んでおらず「休日が多く、少ない仕事で、まぁまぁ良い給料の職場で働きたい」と思っているのです。

その中で、新しい取組みを導入しようと思ったら、伝える事は必須です。

ちなみに私がクライアント様で読書習慣を付ける取組みを導入する際にはスライドを用いて、少なくとも30分間は「読書の重要性」をお伝えしています。


2.どれ位の頻度で読む事が良いのか伝える


単に「本をたくさん読みなさい」と伝えても、これは曖昧な表現です。何故なら「たくさん」という表現は、人によって感じ方が違うからです。

ちなみに私がクライアント様に抱く、読書の頻度の基準は「医科=半年に1冊(年2冊)」「歯科=3ヶ月に1冊(年4冊)」です。

なぜ医科の方が冊数が少ないのかと言いますと、医科スタッフの方が既婚者や非常勤スタッフの比率が多いからです。

蛇足ですが、そのように考えると、読書に限らず、新しい取組みを導入・定着しやすいのは「未婚者であり、且つ常勤スタッフ中心の医院」という事になります。

上記基準をひとつの目安に、自院ではどれ位の基準で読んで貰うのかを考えて下さい。

3.どんな本を読んだら良いのか伝える


前述したように、殆どのスタッフに読書の習慣がありませんので、どのような本を読んだら良いのか分かっていません。

院長がこれまで読んできて、良いと思った本をリストアップしておき、「私がこれまで読んできた中で、オススメの本はこういう本です」と伝えてあげるのが良いと思います。

医経統合実践会HPのコンテンツのひとつである「オススメ書籍」を引用されているクライアント様もいらっしゃいますので、もしよろしければご活用下さい。

⇒ http://www.ikeitougou.jp/book/

4.アウトプットの機会を作る


「うちの医院は半年に1冊は読書をする事を推奨しています」では、伝わるメッセージとしては弱いので、アウトプットの機会を作った方が良いです。

私のクライアント様でのアウトプットの方法として、

1.読書感想文

2.発表会

どちらかを採用しています。

これは必ずしも「感想文の方がレベルが高いので、発表会の方がやりやすい」という訳ではないようです。医院によっては「うちのスタッフ達は人前で話すのを苦手としているスタッフが多いので、感想文の方が良いです」とおっしゃった先生もいらっしゃいます。

自院のスタッフの特徴をよく観察された上で、自院はどちらの方法を採用するのかを決めて下さい。

5.試用期間中に課題図書を提示する


ここまでお伝えしてきた1~4の流れが構築してきたら、その後は

「新人が入社してきたら、課題図書を提示して、試用期間終了時に
感想文(または発表)を提出してもらう」

という取組みを導入される事をお勧めします。


先程「未婚者であり、且つ常勤スタッフ中心の医院が最も取り組みが導入、定着しやすい」とお伝えしましたが、もうひとつ「新人スタッフにはメッセージが伝わりやすい」という特徴があります。


例えば入社してすぐに「当院では試用期間中にこの本を読んで貰い、試用期間終了の際には感想文を提出して貰います」とお伝えすれば、それが余程分厚い本でない限り、新人スタッフは「あぁ、この医院はこういう事に取り組んでいる医院なのか」と、すんなり受け入れる場合が多いです。

そのようにして、入社してすぐに本を読む習慣が付けば、あとはその後、定期的に本を読む取り組みを実施するのは、グッとハードルが下がります。