「うちの医院は"あれやろう""これやろう"と意見は出るんですけど、
殆ど実行されずにいつ間にか企画倒れになるんですよ」
これまでのコンサルティング経験で、何度となく聞いてきた言葉です。
これはどのような医院でも少なからずあるのではないでしょうか。
ではなぜこのような事態になるのでしょうか?
色々と意見や話は出るにも関わらず、行動に移せていないのは
何故なのでしょうか?
やる気がないから?
仕事に対する意識が低いから?
これらも理由のひとつである事は否めません。
しかし、もうひとつ行動に移せていない理由があります。
それは
『具体的に5W2Hに落とし込んでいないから』
です。
ちなみに『5W2H』とは
WHY(なぜ)
WHAT(何を)
WHEN(いつ)
WHERE(どこで)
WHO(誰と/誰が)
HOW(どのように)
HOW MUCH(いくらで)
これらを指します。例えば医院で、ミーティング時に
「患者様のアンケートを集めよう」という話題が出たとします。
そこでは単に「それは良いねぇ」で終わってしまっては、
患者様アンケートは実行されない可能性が高いです。
繰り返しになりますが、患者様アンケートを実行するためには、
5W2Hに落とし込む事が大切なのです。
ですから、以下のように具体的に決めて下さい。
WHY(なぜ)⇒患者様の声を聞く事で、更なる満足度の向上を目指す
WHAT(何を)⇒患者様にアンケートを書いて頂く
WHEN(いつ)⇒2011年10月1日~12月末までの3ヶ月間
WHERE(どこで)⇒医院
WHO(誰と/誰が)⇒どのスタッフがアンケートの告知をするのか
HOW(どのように)⇒アンケートはどのようなフォーマットにするのか
HOW MUCH(いくらで)⇒アンケートなので用紙代くらい
如何ですか?単に「患者様アンケートやろうか」よりも、
かなり具体的に落とし込まれたと思います。
これらが決まったら、あとはそれぞれの担当者が
期日を意識して分担していけば良いのです。
リーダーである院長は、ミーティングで明確になった
5W2Hが、その後しっかりと実践されているかをチェックする事が
主な役割という事になります。