2011年9月 スタッフに有給の取得について伝えるべきポイント - メールマガジン

医経統合実践会は、クリニック経営に不可欠な
スタッフ採用、新人スタッフ教育、モチベーションアップ、
増患対策、評価制度構築などをはじめ、
スタッフをクリニック経営に巻き込むコンサルティングをご提供します!

メールマガジン

2011年9月 スタッフに有給の取得について伝えるべきポイント

クリニックは少数の人材で構成されている組織ですから、
なかなか思うように有給を取らせてあげる事は出来ません。

しかしだからと言って「当院では有給を取る事は出来ません」
では、労働基準法の観点からも、スタッフ満足度としても
問題があります。よって、スタッフへの有給取得を認める事は
とても大切です。

今回は有給を取得するスタッフに対して「このポイントはしっかりと
伝えましょう」という事について、お伝えします。
今後のご参考になれば幸いです。

1.予定が分かったらすぐに申請する


有給の申請時期は医院によって異なると思いますが、
例えば「一か月前に申請すること」となっていた場合、それは
「一か月前に申請すれば良い」という意味ではなく「遅くとも一か月前に
申請して下さい」という事です。

つまり新人スタッフには「一ヶ月を切った後の有給申請は、基本的に
認められませんし、有給を取る必要がある事が分かった時点で、
すぐに申請して下さい」と伝えると良いと思います。

例えば、お友達の結婚式に参加するために有給を使う場合などは
分かりやすいと思いますが、結婚式の参加が、式の一か月前にならないと
分からないという事は無いと思いますので、上記メッセージを
予め伝えると良いです。

2.休む前日には、メンバーに一言添える


冒頭に書いたように、クリニックは少数のスタッフで診療に
あたる必要があります。よってあなたひとりの存在がとても大きいのです。

もちろん受理された有給は気持ちよく使ってほしいのですが、あなたが休む事によって
診療室が大変になる事は事実ですから、前日に「明日はお休みを頂きます。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します」という一言を添えるのは、
医療従事者としてだけでなく、社会人としてのマナーであると心得て下さい。

3.当日に医院に電話する


これは前述した「1.予定が分かったらすぐに申請する」「2.休む前日には、
メンバーに一言添える」、そして後述する「4.休んだ翌日には、メンバーに
お礼を伝える」ほど、絶対にお願いしたい事ではありませんが、あなたの存在が
クリニックに大きな影響を与えている以上、あなたが休んでいる日に
働いているスタッフが、あなたに確認事項があるかも知れません
(もちろん、そのような事が無いように、前日のうちにしっかり引き継いでほしいのですが)。

そのような可能性も考慮して、あなたの手が空いたタイミングで
構いませんので、医院に電話を掛け「何かありませんでしたか?」と、
確認する事も社会人のマナーとして大切です。

あなたは「何か用事があれば医院が連絡してくるだろう」と思っているかも知れませんが、
同じように、医院も「ちょっと確認したい事があるけど、せっかくの休日だし...」と
気を遣っている事も忘れないで下さい。

4.休んだ翌日には、メンバーにお礼を伝える


あなたひとりが抜けた日の診療は、とても大変だったと思います。

あなたは休暇によって充実出来たと思いますが、その分、スタッフが
あなたの分まで診療に取り組んだ事は事実ですので、休暇明けに
出勤したらすぐに「昨日はお休みを頂いてありがとうごさいました」と、
しっかりお礼をする事を忘れないで下さい。


如何でしょうか?この内容を院長はスタッフに
伝えられていますでしょうか?

ここに書かれている内容は、いずれも当たり前のものばかりですが、
院長(経営者)が当たり前だと思っている事と、スタッフがそのように
思っている事には、隔たりがある場合が多いです。

だからこそ多くの院長は「そんな事、言わなくても分かってくれよ」
と思うのです。

もちろん「言わなくても分かってくれよ」という内容が
実施出来ていないスタッフにも問題はあるかも知れませんが、
院長とスタッフの年齢差が開けば開く程、「そんな事、言わなくても分かってくれよ」
と思う機会は確実に増えていきます。

だからこそ社会人として、医療従事者としての大切なメッセージは
新人スタッフの頃に伝えておく事が大切なのです。
この有給取得についても同様です。

最初の頃は院長がスタッフに業務的な事だけでなく、今回のような
社会人として、医療従事者として、人として当たり前のルールを徹底的に
伝え、それが浸透した先輩スタッフが、新人スタッフを教育していくようになり、
次第に院長は人材教育から手を離れ、より自分が力を入れていきたい診療に
集中していく、この流れを作っていく必要があります。

最初はエネルギーを使いますが、今後「何で同じ事を何度も言わせるんだ!?」
「そんな事、言わなくても分かってくれよ!」「本当に今の若者は非常識だ!」
という感情にならないためにも必要な事ですので、頑張っていきましょう!