2011年7月 スタッフには失敗体験を伝える - メールマガジン

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2011年7月 スタッフには失敗体験を伝える


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Q.新人スタッフには「成功体験」よりも「失敗体験」を伝える
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コンサルティングの中では、スタッフひとりひとりと約20~30分程度、
個人面談を実施させて頂きます。

この面談は

「1ヶ月に1度しか医院に訪れない私よりも、毎日現場で
頑張っているスタッフの皆様の方が"現在の医院の問題点や改善点"は
よく分かっていると思うので、それを私に教えて下さい」


「何か仕事で悩んでいる事や困っている事はありませんか?
同じ院内で働く人よりも、第3者の立場の者の方が話しやすいという事も
あるかも知れませんので、もし何かありましたらお話し下さい」


という姿勢で臨んでいるものです。

この面談を積み重ねる事で、スタッフと私との間に少しずつ信頼関係が構築され、
次第に私からの提案も受け入れてくれるようになります。


この個人面談は新人スタッフも例外なく実施しますが、新人スタッフに
「何か悩んでいる事や困っている事はありませんか?」と質問すると、
多くの新人スタッフが


「あまりに覚える事や出来なきゃいけない事が多すぎて、先輩スタッフの
ように仕事が出来るようになるのか、とても不安です」


とおっしゃいます。

このような新人スタッフの不安を軽減するためにオススメの手法が
今回の主題である「先輩スタッフは失敗体験を伝えよう」です。


「どうして成功体験じゃなくて、失敗体験なの?」


と思われると思いますが、そもそも新人スタッフは前述したように
「本当に自分が先輩スタッフのように仕事が出来るのか心配」という
気持ちなのです。新人スタッフは「先輩は仕事が出来る」と思っているのです。

そのため「私はこのようにして成長したよ」というメッセージよりも
「私も入社したばかりの時は、こんなミスをしちゃって、患者様からクレームを受けて
凄くモチベーションが下がったんだけど、このような努力をしたら、段々と
出来るようになったんだよ」というメッセージの方が、

「私の目から見て何でも出来るように見える先輩スタッフでも、
私と同じ頃は、同じようなミスや失敗をしているんだな。でも先輩も
努力したからこそ、今の姿があるんだな。それなら私も同じように
努力してみよう」

という気持ちになるのです。


そしてもうひとつ、この取り組みには大切な意味があり、それは


「新人スタッフに失敗体験を積ませない」


という目的もあります。

全ての現代の若者がそうであると言うつもりもありませんし、
失敗体験を積む事で成長する要素も多分にありますので、失敗体験自体が
悪いと言うつもりもないのですが、やはりこれから社会に出てくる人材程、
失敗体験が少なく、ストレス耐性が弱いと私は思っています。

その証拠に「心が折れた」や「メンタルが弱い」などの表現は
ここ数年の間に使われるようになったのではないかと思うのです。

つまり新人スタッフ程、失敗体験が繰り返されると、


「私はこんな事も出来ない能力の低い人間だ」

「私はこんなに覚える事が多い医療業界に向いていない」

という感情が強化され、モチベーション低下に繋がり、
最悪、退職という結末を辿ってしまうのです。

このような事にならないためにも、先輩スタッフがかつて経験した
失敗体験を予め伝える事で

「○○さん(新人スタッフ)は、私達が経験したミスを起こさないように
気を付けて下さいね」

と、注意を促す事が出来、それが結果的に新人スタッフの失敗体験の
回避へと繋がるのです。